俺様幼なじみと甘々生活!?【完】

楽しいけど……。


チラッと裕樹君を見てみる。

いつも通りの表情のはずなのに、何だか少しつまらなさそうな顔をしている。

何となく、そんな気がする……。


「わっ!?」


ぐいっ──急に腕を引っ張られたかと思えば、空いていたプリクラのカーテンの向こうへ連れていかれた。


なっ、何!?


「裕樹君!」



一緒にいたのは裕樹君だった。

つまり、裕樹君に引っ張られて中に入ったということだ。


「ひ、裕樹君?」

「ん?」


どうしたのかと裕樹君の顔を見ると、やっぱりどこかつまらさそうに顔をしかめている。


「ど、どうしたの? やっぱり、つまらなかった?」

「いや……」

「じゃあ、どうしてそんな顔してるの? もしかして……私、邪魔だった?」

「は? 何言ってんの?」

「だ、だって、さっきからすっごく不機嫌みたいだし……」

「それは……」


口を開きかけて、やめる裕樹君。

その先の言葉を聞くことができず、胸にもやもやが募っていく。