俺様幼なじみと甘々生活!?【完】

裕樹君の支度が終わり、私たちは駅へ向かっていた。



「ホントにめずらしいよね。裕樹君が自分からついてくるなんて言うの」

「俺だって買いたいものぐらいあるぞ」

「ふふ、そうだね」



裕樹君のちゃんとした私服を初めて見た気がする。

いつもはTシャツにパーカー、下はジャージと言った完全なる普段着姿しか見ていなかったから、お出かけ服なんてレアだ。



「私、初めて普段着以外の裕樹君、見たよ……」

「悪かったな、堕落男で」

「そんなにひがまないでよー。せっかく、かっこいいって褒めてるのにー」

「はいはい」

「もう。もう一回、言ってあげようか? かっこいいって」

「結構だよ」

「あれ、もしかして、照れてる?」

「照れてねえ」



嘘でもそれらしい反応してくれたら、よかったのに。