俺様幼なじみと甘々生活!?【完】

「どこに行くのかって、訊いたのか?」

「え? あ……ううん。訊いてない。多分、まだ決めてないんじゃないかな……。弥生って、思いついたまま行動するし」



裕樹君は「ふーん」とどっちつかずの返事をして、また思案しているような表情に戻る。


そうしてしばらくしてから、裕樹君は力強くうなずいた。



「判った。確かに被害被ったし、それぐらいはしてもらわなくちゃな」

「う、うん……! 分かった……!」



よ、よかったぁあああ!

すっごい……緊張したぁ……。


もし、そこで私の気持ちを伝えられなくても、何か、せめて、私の中で整理がつくなら、それでよし。

せめて、少しでも裕樹君の気持ちが分かれば……。



「そういや、真悟も来るのか?」

「うん、来るみたいだよ」

「ふーん……。イチャつき出したら、邪魔してやる」

「裕樹君……。ちっちゃいよ……」