俺様幼なじみと甘々生活!?【完】

二人して未だにニヤニヤしながらこちらに手を振って、屋上を後にした。



「くそ、ノロケが……」

「まあまあ。一時どうなるかと思ったけど、無事でよかったよ」

「何か、ヤベーことになったみたいな言い方だな……」

「あはは。でも、私にとったら、大変なことだったよ?」

「ああ、そう……」



裕樹君は再びお弁当を食べはじめた。


私もお弁当をつっつきながら、弥生に言われた『ダブルデート』のことについてどうしようかと考えていた。

考えて、考えて……どうすれば分からずに、もくもくと食べる裕樹君を盗み見る。


そりゃあ……好きだし、付き合いたいけど……。

でも、どうしたらいいのか、分かんないんだもん。

どうやって告白しようか、いつ伝えればいいのか。


 ──全然、分かんないよ……。