雨はだんだん強さを増してきた。


「うわ、強くなってきた」


「やみそうにないね」


私たちは少し、学校で雨宿りをした。


「このままだと、
電車間に合わないよね?」


「駅まで走る?」


「そうするしかないねよねー」


今日の天気予報では、
1日中晴れって、言ってたのに。


だから勿論、傘なんて持ってきてない。


「じゃ、いくよ?」


「うん......」


「せーー......のっ」


麻耶の合図で、私たちは勢いよく
走り出した。


私たちは雨の中、全速力で走った。


走ること10分。

「ごほっ....けほっ....」


「も、もう動けない…」

私たちは駅に着くなり、
地べたに座り込んだ。


私はバッグの中から携帯を取り出し、
時間を確認した。


「電車は....なんとか間に合いそうだね」


「よかったぁー...」



その時、麻耶の携帯が鳴った。