自分でも顔が赤くなるのが分かる。


は、恥ずかしっっっっっっ!!


ん?てことは.......。


私は拾ったテスト用紙を広げた。


100点.....?


「100点て、えぇっ!?」


「そんな驚くなよ」


男はそう言って立ち上がり、
出口に向かった。


男は屋上を出るとき、
私の方を見て言った。


「じゃあな、優奈ちゃん♪」


「な、なんで私の名前知って.....!?」


「テスト用紙に書いてあるの見えた」


「あ…そっか......」


男は私に手を振り、
屋上から出て行った。


私はもう一度、テスト用紙を開いた。


私は名前の欄を見た。


「矢野...晴?
これ、あの人の名前だよね?」


これが私と晴との出会いだった。