「黙って肩貸せ。俺は眠いんだよ」


矢野はそう言い、寝てしまった。


まぁ、昨日は色々お世話になったし
今日くらいいいか。


私は□□駅に着くまで、
矢野に肩を貸した。


《□□ー□□ー》


矢野に肩を貸して15分。
□□駅に着いた。


「矢野っ!!着いたよ!
起きろー」


矢野はなかなか起きない。


こうなったら最後の手段しかない。


これだけはやりたくなかったのに…。


私はうんと頷き、覚悟を決めた。


「よし……」


そして私はおもいっきり、
矢野の頬を叩いた。


「いって!!何すんだ、この……」


「早く電車から降りてっ!!」


私は矢野の言葉を遮り、
矢野の腕を掴み、電車から降りた。


「ふぅ。間に合ってよかった」


「おい、てめぇ。俺の顔をよくも
叩いてくれたな...?」


振り替えると、矢野が不適な笑みを
浮かべながら私に近づいてきた。


「あ、あははは……」


もう、笑うことしか出来なかった。