「私、本気だから」


希更ちゃんの目は鋭く、瞳に闇を閉じ込めているようだった。


希更ちゃんは、私のそう言い残して自分の教室に入っていった。


「昨日のって、やっぱり....」


希更ちゃんは本気で私の存在を消すつもりなのかな....?


冷や汗が首元を伝うのがわかった。


寒気がする。


わたしは自分の頬をぱんっと叩いた。


「いっ...たぁ....」


じんじんする頬をさすりながら、自分に気合を入れた。


「しっかりしなくちゃ」


負けない。


こんなことでくじけてたまるか。