いきなり京介をが舌打ちをしたから、びっく
りして、京介の顔を見上げると、誰かをにら
んでいた。
「…ケンザキ」
あたしは、京介をにらんでいた人を知ってい
た。
「お~、湊!!何だよ、お前。女と一緒か」
ケンザキの後ろから出てきた男が、京介をバ
カにしたように言ってきた。
「…日向、行くぞ」
あたしの手を引き、ケンザキを通り越そうと
京介がすると、あたしは京介と手を繋いでい
る方の腕とは逆の腕を、引っ張られた。
「ちょっ…」
あたしの腕を引っ張ったのは、ケンザキだっ
た。
「何であたしの腕を引っ張んの、ケンザキ!!
京介の腕を引っ張るなら、流れて的にわかる
けど、なんであたし!?」
「…うっせぇよ」
「いや、文句ぐらい言わせてよね!!あたし、
京介とは一緒にいるし、友達だけど、今は関
係なくなかった!?腕、離してよ!!京介は行く
って言ってるし、もうそろそろ腕、痛くなる
から!!」
力が強いのよ、ケンザキは。
「…手、離せや」
いきなり声をあげた京介は、ケンザキの腕を
掴む。
「そうだよ、離して?」
なおも離さないケンザキ。
もうそろそろ、離していただけるとありがた
い。
「…ケンザキ。俺に喧嘩売ってんのか?あ?
何とか言えや」
「あ?そのつもりだけど?」
ケンザキがそう言った瞬間、ケンザキの金色
の髪が、あたしの視界の中を走った。
「ちょっ…京介っ!!」
それは京介が、ケンザキを殴ったから。
「ってぇな。湊、相変わらずな殴りだな」
「総長っ!!」
…そうだ。
ケンザキは、狼牙っていう、大きなチームの
総長だった。
京介、ヤバくない!?
「…日向、行くぞ」
「えっ!?あっ、ちょっと!!」
無理矢理腕を引っ張られ、足を進める。
「待てよ、湊!!」
ケンザキの下の奴らが、京介に殴りかかって
くる。
京介は、あたしを自分の背中に隠し、殴りか
かってきた奴を、逆に殴り返している。
あっという間に、みんな倒れてる…
「学校内で暴れんじゃねぇ。バカ野郎が」
「暴れ出したの、京介じゃん」
「うるせぇ。お前が捕まるから悪ぃんだ」
「あたしが捕まりたくて捕まったわけじゃな
いもん。ケンザキが悪い」
りして、京介の顔を見上げると、誰かをにら
んでいた。
「…ケンザキ」
あたしは、京介をにらんでいた人を知ってい
た。
「お~、湊!!何だよ、お前。女と一緒か」
ケンザキの後ろから出てきた男が、京介をバ
カにしたように言ってきた。
「…日向、行くぞ」
あたしの手を引き、ケンザキを通り越そうと
京介がすると、あたしは京介と手を繋いでい
る方の腕とは逆の腕を、引っ張られた。
「ちょっ…」
あたしの腕を引っ張ったのは、ケンザキだっ
た。
「何であたしの腕を引っ張んの、ケンザキ!!
京介の腕を引っ張るなら、流れて的にわかる
けど、なんであたし!?」
「…うっせぇよ」
「いや、文句ぐらい言わせてよね!!あたし、
京介とは一緒にいるし、友達だけど、今は関
係なくなかった!?腕、離してよ!!京介は行く
って言ってるし、もうそろそろ腕、痛くなる
から!!」
力が強いのよ、ケンザキは。
「…手、離せや」
いきなり声をあげた京介は、ケンザキの腕を
掴む。
「そうだよ、離して?」
なおも離さないケンザキ。
もうそろそろ、離していただけるとありがた
い。
「…ケンザキ。俺に喧嘩売ってんのか?あ?
何とか言えや」
「あ?そのつもりだけど?」
ケンザキがそう言った瞬間、ケンザキの金色
の髪が、あたしの視界の中を走った。
「ちょっ…京介っ!!」
それは京介が、ケンザキを殴ったから。
「ってぇな。湊、相変わらずな殴りだな」
「総長っ!!」
…そうだ。
ケンザキは、狼牙っていう、大きなチームの
総長だった。
京介、ヤバくない!?
「…日向、行くぞ」
「えっ!?あっ、ちょっと!!」
無理矢理腕を引っ張られ、足を進める。
「待てよ、湊!!」
ケンザキの下の奴らが、京介に殴りかかって
くる。
京介は、あたしを自分の背中に隠し、殴りか
かってきた奴を、逆に殴り返している。
あっという間に、みんな倒れてる…
「学校内で暴れんじゃねぇ。バカ野郎が」
「暴れ出したの、京介じゃん」
「うるせぇ。お前が捕まるから悪ぃんだ」
「あたしが捕まりたくて捕まったわけじゃな
いもん。ケンザキが悪い」

