「お前が好きなんだよ。一年生の頃からずっと。クラス変わったりしてもいつもお前のこと見てたよ。」 彼は強い眼差しで私の 目を捉える。 私は思わず私の顎を 掴んでいる彼の手を 握った。 「離してよ…。いつもデブとかブスとか言って…。吉田の彼女とか何が有ったって有り得ないよ。」 彼は目を丸くした。 どうやら 「私も!」 という展開にならない ことが心外らしい だって…有り得ないもん。