トイレに向かう途中 いきなり彼が 「今日で卒業だな…」 って言うから 「だね…」って返したの。 「なあ。」 「何?」 「藤咲って好きなやついんの?」 「何,急に。」 「いいじゃん最後なんだから教えろよ〜」 「え〜」 「まさかの俺?」 私は自分でも分かんないが身体中が火照った気がした。慌てて彼から顔を背ける。 「何お前…まさかの図星?」 「な訳ないじゃん!田村くんだよ。卒業したらもう会えないけど。」 「ちぇ〜田村かよ。」 田村くんのがアンタなんかよりずっといいもん。