「ちょ、待ちなさいよ!傘って何よ!!」

「・・・考えて。」


ちょっと意地悪な目をした笑顔。

いつもなら”めんどくさい”って終わるのに、今日はなぜか「知りたい」そう思った。


「・・・なんなのよ、あれ・・・。」

「松本?」

「え?!」


後ろには相沢くん。


「相沢君?!なんでもないの!!」

「・・・神崎が気になる?」

「え?」


悲しそうな顔・・・。


「そんなこと・・・ないよ。」


私は生まれて初めてウソをついた。


「そっか。」


そういって教室に入った相沢君。

なんだったの・・・?


「あの・・・2人ともありがとね。今日の日直手伝ってくれて。」

「いいんだ!俺、自分で言い出したんだけどちょっと用事あるから先に失礼するよ!バイバイ!」


もう帰っちゃうんだ。


帰った後気づいた。


「相沢くん・・・。パスケース忘れてる。」

「・・・届けてやれば?アイツの本性がわかるよ。」


神崎は笑った。


「??いってくる!」

少し走ると相沢君とクラスの男子数人が・・・。


「相沢・・」

「ったくよぉ。マジ想定外!神崎がチクるなんてさ!」

「猫かぶる要もなかなかだよ。」

「マジアイツ反応がウケんの!だから彼女にしてやろうと思って。頑張ってるんだよww」


相沢・・・くん?


「マジアイツバカなんだよww松本愛理!!」


これが・・・神崎の言った・・・本性・・・?