そんな副社長の秘書になんであたしが…


ぶつぶつ文句をいいながら自分のデスクの荷物をかたずける。


「永山!荷物まとめたらすぐ副社長室に行けよ!」


「…はい」


部長があたしを急かす。

「じゃあ頑張ってね」


「うぅ、さっちゃん…」


同期の加川 幸代があたしの頭を撫でてくれた。