頭をなでながら、子猫に微笑んでいると、後ろで足音が聞こえた。 “・・・うわ!びっくりした!君、新入生でしょ!なんでこんな所にいるの?” 校舎の陰から出てきた、ひとりの男子生徒。 やばっ!!入学式のこと忘れてた! “いや!あの・・・。これは・・・” 慌てている私の足元に、子猫が頬をスリスリしてくる。