私が笑顔で言うと、奏が深いため息をついた。 「もったいない!せっかく整った顔しているんだから、お似合いだと思うのに・・・。」 後ろで何かブツブツ言っている奏を無視して、またグラウンドに目を向ける。 他の選手よりも、輝いている先輩。もっと近くで先輩を見ていたい・・・。でも、それは叶うことのない私の夢。 なぜなら先輩には・・・・・彼女がいるから。