健斗side


授業後、誰か分からない女に呼び出されてついて行くと…

それは、いつもと変わらない告白だ

と俺は思っていた。



だけど、違った。

その女は、俺を呼び出して空き教室へ入っていった
すると、その女はいきなり「クスクス」と笑い出した

――――こいつ頭おかしいんじゃねーの?

とおれは思った・・・けど、本当は俺の方がどうかしてた。
なんで、顔を見てすぐに思い出さなかったのか・・・


アイツ、“元カノ”だと。


「健斗ー。久しぶり」そういって不気味な笑顔を浮かべる女


――――こいつなんかあぶねー

おれはそう直感した。


「・・・“彼女さん”とは?どんな感じ?うまく行ってんの?」

「関係ねーだろ」

――――チッ

その瞬間、女は舌打ちをして、


「健斗くんさぁ。あたしのこと、覚えてる?」


忘れるわけがねー
こんな恐ろしい女。


この女のなまえは、工藤 アキ
中学のときの彼女で、最低な女だ。


こいつは、俺の初恋だった。
だけど、アキは最低な女だった


こいつのどこを俺は好きになったのか、今は全く分からない
こんな恐ろしい女。


「・・・その顔は覚えてるんだ?フフ…」



これは早く帰ったほうがいいんじゃ…