「樹里ちゃん、家どっち?」 「こっちだけど…もしかして逆?! 逆なら…」 「いや、俺らもこっち。 だよな? 時雨」 「あぁ」 そう言うと工藤君はそっぽを向いてしまった。 …あれ? 工藤君、なんか怒ってる? 気のせいかな? 「じゃあ出発ー! あ! 俺こっちね」 太陽君があたしの左側に来ると 工藤君はスッと右側に来た。 2人に挟まれた状態で歩くのはなんか緊張する。