「なっ、時雨樹里ちゃんもいいだろ?」 「…あぁ」 「時雨も良いって言ってるし、一緒に帰ろうよ?」 ねっ?ってあたしを除き込むようにして見る。 ――ッ! 太陽君の綺麗な顔が近くにあって少しドキッとした。 「う、うん」 「じゃあ行こう!」 そういうわけで一緒に帰ることになってしまった。 靴に履き替えて外に出ると2人とも待っていてくれていた。 あたしが急いで駆け寄ると そんなに急がなくて良かったのに、と太陽君が言ってくれた。