俺は樹里ちゃんの額に手を当てた。



(やっぱり熱い)



「つめた…きもちぃ」



樹里ちゃんは俺の手を握って寝てしまった。



かわいい…と思った。



俺の手を握っていた手がスルッと落ち、布団の中にその手を入れた。



樹里ちゃんの寝顔を見ていたら、キスしたくなった。


オイオイ! 病人になに考えてんだよ!



ふぅ…と息を吐いて落ち着かせる。



――ガラガラ