あたしは雅に小さい声でいきさつを話した。 周りの女子の目が怖いんだよ…うぅっ… 「そういうことね」 あたしはコクコク頷いた。何もないんだからそんなに睨まないでよぉ… 「まぁ樹里ならいいか」 本当? 「やったー! 雅ありがとう」 良かったぁ…雅怖いからさぁ 「お礼言いに行くんでしょ? 早く行ってきなよ」 「うん」 あたしはあの階段に向かった。 そこにいればまた会える気がしたから。