俺の顔が赤いのを見て、熱あるのか? とか、早く寝た方がいいとか…



鈍感な女の子なんだってことはわかった。



名前を聞いたら早乙女樹里って教えてくれた。



樹里ちゃんか…名前まで可愛いなぁ。



「友達待ってるから帰らなくちゃ!」



そう言うと樹里ちゃんは走って行ってしまった。



教室のドアが開いてる…
誰かいたのか?



「迎えきたぞ」



「あぁ…、太陽顔赤いけど熱でもあるのか?」



「あ、いや? 大丈夫だよ」



ここにも鈍感がいた…。



まぁそれで助かったけど。


「ていうか、誰かいたのか?」



もしかして樹里ちゃんとか…?



「別に」