見つからない内に…と後退りした。 ―ガシャン あっヤバい! 気づかない訳もなく、俺は女子たちにつかまってしまった。 はぁ~…。 「太陽君、何してるの?」 「ん? ヒミツ」 人差し指を唇の前に当ててウインクをする。 「やっぱり今日無理なのぉ?」 うん、無理! 「ごめんね…俺、行きたいけど時雨が一人になっちゃうから…」