眠った樹里をそっと抱き上げ俺は車に乗り込んだ。




「出せ」




「かしこまりました」




ブーン―――





樹里………



ごめんな?




俺のせいで怖い目に合わせたな……。




俺がはっきりしないからだ。









もう俺は子どもじゃない。



いや、俺"たち"か……