「…ケチ」 小声で呟いたつもりが聞こえていたらしく、睨まれた。 ひぇっ、睨まれた! でも不思議と怖くは無かった。 「…何笑ってんの」 え? あたし、笑ってたの? 突然男の子が本を閉じ、窓のほうを見た。 「雨…上がったな」 その一言であたしも外を見る。 「本当だ… あたし、雨好きなんだ。 雷だけは苦手でね……いつも布団にくるまって回避してるの」