俺は早乙女が読みたがっていた木村英彦さんの新刊を差し出す。 早乙女は礼を言って本を受け取った。 それから早乙女は本の話を沢山していた。 俺はただ聞いて時々しゃべるくらいだった。 ……まぁ、楽しかった。 早乙女は俺の回りにいる女子とは違う気がする。 ガラッ――