あ、メール…っと♪ 俺は鼻歌なんか歌いながらメールをうつ。 「何か楽しそうね」 「そ?」 まぁからかうのは楽しいかな。 メールを送信してケータイをソファの上に置いた。 「そーそー、時雨がさぁ…あの『サファイア』なのにスカウト断ってさ~」 「まあ! 時雨はもったいないことしたのね」 母さんはそう言うとキッチンに立って夕食の準備を始めた。