SUN or RAIN ①





あ、メール…っと♪



俺は鼻歌なんか歌いながらメールをうつ。



「何か楽しそうね」



「そ?」



まぁからかうのは楽しいかな。



メールを送信してケータイをソファの上に置いた。



「そーそー、時雨がさぁ…あの『サファイア』なのにスカウト断ってさ~」



「まあ! 時雨はもったいないことしたのね」



母さんはそう言うとキッチンに立って夕食の準備を始めた。