「でも・・・私後輩だよ?」

「お前、後輩って感じしない。」


そうなんだ・・・。

ふけてる・・・?


「あ、悪い意味じゃないからな。それと、俺はお前を振り向かせるために頑張る。そんで、名前教えて?」

「・・・中西優子。」

「優子か。可愛い名前だな。」


それから、いろんな話題で話した。
噂とは違う感じですごく新鮮だった。


「じゃあ、私家帰るね?今日はありがとう。」

「おう。きぃつけて帰れよ?」

「うん。あ、あのさ。不思議とまた会いたい気分。だからアドレス教えて?」

「あ、わかった。」


あっさりと教えてくれた。


他の人にもこんなにあっさり教えるかと思うと、胸がちくっとした。


「ありがとう!じゃあね!」


それから私は家に帰った。


「お帰り。」

「ただいま、パパ。」

それから私はママの仏壇に手を合わせる。


ママは2年前交通事故で死んだ。


突然のことで涙さえも出なかった。
親戚からは、冷たい子といわれた。


でも、パパは、「ゆっくりで良いから受け入れなさい。」 と優しくいってくれた。



私はその言葉でやっと涙を流した。
それから、パパとの2人暮らし。

別に寂しくはない。
パパがいてくれるから。


でも、ママがいたらもっと温かいだろうなって思う。


「優子。今日な、真由子さんにあった。」

「真由ちゃんに?」

「あぁ。それでしばらく昴と京菜を預かってほしいんだって。」


昴と京菜を?