あたしは急いでお兄ちゃんが待つ廊下へ出た。


「ごめん!!!おそくなっちゃった!!」


「ほんっと、実音はトロいっ!!」

お兄ちゃんはあたしの鼻を摘んだ。


「ん゙~あやまったじゃぁんっ!」

「いっつも遅いから今日はゆるさんっ!!」


「いらいいらいぃ~」


お兄ちゃんは鼻を掴む力をどんどん強くする。


ほんっと痛い!!!


「反省した??」


「しましたぁっ、はなしてぇぇー」


そう言うと、パッと手を離した。