あたしはお兄ちゃんが指示する位置にすわった。 「なぁ…「ねぇ、おにぃ?」 あたしはお兄ちゃんの言葉を遮った。 だって、けっしんしたんだもん 。 今、お兄ちゃんに言うんだって。 つたえるんだって。 「ん?」 お兄ちゃんは首を傾げてあたしの顔を覗き込んできた。 あたしはスゥっと息をすって、気持ちを整えた。