「どうせ理奈なんでしょ!!」
「あたしじゃない!」
「嘘だ。嘘ついてるんでしょ」
「違う。違う。違う!あたしの事信じて!」
理奈は涙目であたしの顔を見た
本当に違うような気がした
「実は、部屋荒らしたのもあたしじゃないんだ」
「・・・・。」
「お姉ちゃん、悩んでたでしょ?いろんな嫌がらせ受けて・・・・。犯人じゃないけどちょっとでも悩みを解消してあげるためにあたしだって嘘ついたの・・・。」
「理奈嘘ついてるね・・。」
あたしは、理奈が言ってることを嘘だと思った
「嘘じゃない・・・よ。」
理奈は必死にあたしの目を見つめた
「本・・。」
あたしが本当に?という先に理奈が叫んだ
「「「お姉ちゃんがそんな信じてくれないなんて思ってなかった!」」」
「「「「「「お姉ちゃんなんて大っきらい」」」」」
理奈が部屋から出て行った
――――――お姉ちゃんなんて大っきらい
あたしの心に理奈の言葉が響いた
「「理奈ごめん!」」
あたしが理奈を叫びとめた
「理奈ごめん。理奈の優しさに気付けなかった。兄弟なのにね。姉失格だ」
「こっちこそごめん。高坂理紗はあたしの自慢のお姉ちゃんだよ」
――――――自慢のお姉ちゃんだよ
嬉しかったこれから理奈を信じようと思った


