「「「「「キーンコーンカーンコーン・キーンコーンカーンコーン」」」」

休み時間始まりのチャイムが鳴り響く


あたしはすぐさま、由菜たちのもとへ駆け寄った


「由菜!」

「何。」

「保健室へ運んでくれたって本当?」

「そうだけど」

由菜が冷たく言い放つ

「理紗が倒れた時の顔、超キモかったよねぇ」

「うん!マジキモかった」

「え?」

「由菜なんでそんなこと言うの」

あたしが涙目で言う

「キモいから」

「あたしたち、友達でしょ」

「は。誰がそんなこと言った」

「だって、だって、みんなでお揃いにしたウサギのキーホルダーとか・・・・・あるじゃん・・・。」


「なんのこと~~」

結華がとぼけた言い方をする


そこであたしは、おもわぬ光景を目にした、


ない!ない!ない!

お揃いでつけていたウサギのキーホルダーがない!


3人の筆箱についていたのは、ピンクの羽のキーホルダー



うそ、うそ、うそ


「友達だと思ってたの、あたしだけ・・・・。」


「そーだよ。知らなかったぁ」


3人はそれだけを言い残して


どこかへ行ってしまった