小さい頃はそれなりの幸せな家庭で生まれ育った。 それは4歳、最後の日。 「さっちゃん、パパお迎えに行ってくるからね」 テレビを見ていたあたしに向かって言ったママ。 その日は雪が降っていて 車で迎えにいったママは、パパと車に乗って帰る途中に事故にあった。 小さかったあたしには、あまりにも残酷でなにもできなかった。