優side

春休みが終わると入学の季節。
萩原優(15) 桜ヶ丘高校一年生。
春は嫌い。
眠くなるから。
あたし人見知り激しいから
友達出来ないかもしれないし・・・。
気合いを入れていざ出発!
「いってきまーす!」
「いってらっしゃーい!気をつけて行くんだよー!」
いつまでままはあたしを子供扱いするんだか・・・?
自転車に乗って片道15分の登校。
咲季の家に寄ってから行く。
・・・ピンポーン
『はーい!あっ!ちょっとまってて!

「りょーかい」
咲季はサラサラで栗毛でセミロングの髪の毛を揺らしながら走ってきた。
「制服まじ可愛いよね!うちこの学校にして良かったあー!」
「あたしはブレザーが良かったなあ・・・」
「なに言ってんの!?セーラーめちゃ可愛いからねー!」
「・・・咲季は顔が可愛いからね~」
咲季はぱっちり二重で鼻が高くて可愛いと言うより綺麗系かな?
あたしは・・・彼氏今まで二人しかいなかったから・・・。
多分あんまり可愛い方ではないのかもしれないな。
「てか優!あれじゃない!?ほら!見えてきたよ!」
「あー本当だ・・・結構綺麗な校舎だね」
「まじもうこの高校最高~っ!」
咲季ってばはしゃぎすぎー。
あたしなんか高校すら行く気なかったのに・・・。