ん? 今、『にぃ』のアクセントがちょっと 違ったような……気のせいか!! そんなことを考えていた朱音は、 妹がニヤリと笑ったことに気付かない。 「なんでって……勉強のためよ!! それ以外ない……って、あッ!!」 朱音は、自分が全く勉強道具を 持っていないことに気がついた。