こんな気持ち初めてで、私はどうしたらいいかわからなくて、
優兄ちゃんにだって、こんな風に想ったことないのに……
涼に触れたいって…
もっとくっつきたいって…
処女のくせに、エッチなことばっか考えてる。
夢にまで見ちゃうくらい、涼ともっと、って…
……涼、呆れてるよね。
バカじゃねぇのって…
大人のくせにって…
どーせ私は大人げなくて、
涼はこんな私に、甘えるなんて出来ないかもしれないけど…
私は涼を、リードしてあげることなんて出来ないけど……
だけど、そばにいたい。
涼の、そばにいたいよ……。
「……“あんなこと”って?」
「え…?」
顔をあげると、涼のまっすぐな瞳が私を捕らえた。
「俺が他の女と、どんなことしてたら嫌なの?」
「ど、どんなって……」
そ、そんなこと言わせないでよ…
「…言えよ、ハッキリ。
言ってくれなきゃわかんねぇよ」
「キ、キスとかっ…それ以上のこととかよ」
私は恥ずかしくなりながら言った。
「ふーん」
「!?」
見ると、涼はいたずらっぽく笑っていた。
その表情がどうしようもなくムカついて、悔しくて…
私は涼の首もとに抱きつく。
勢い余って私と涼は後ろに倒れこんだ。

