SMILE〜あなたの笑顔〜

「もう…全く自分で取りにいけばいいのに」

ぶつぶつ言いながら、歩いていた。

昇降口を通った瞬間。

「おい。」

と声がした。

少し立ち止まると、

「だからそこの人!」

我に返った杏理は

「はっ………はい」
と答えた。

「B組ってここ?」

「そうですけど…もしかして及川玲矢君ですか…?」
「ん?そうだけど…何で俺の名前知ってんの?」

「いや…私の隣の席だからですけど…」

「あ、そうなんだ。」

あんまり会話をすることなく及川玲矢は教室に向かっていった。



この人がいずれ私の人生が関わるなんて

1パーセントも思ってなかった。


ねぇ、神様。
私の人生はどうなっているのですか?