授業が始まって、面白くない先生の話をぼけっとしながら聞き流す。

 あまりにも退屈でウトウトしてきたとき、異常は始まった。


 急に、唐突に、止まった先生の声。

 隣の席の子の手が変な状態で固まってる。

 何より、世界が灰色になった。


「…は…?」

 時が止まった。

 それが正しい表現なのかあたしにはわからないけど、そう感じた。


 だってなにより、静かすぎる。


 その後は身体が勝手に動いた。
 信じれなくて、廊下に飛び出す。