私が一階のリビングに行くとそこには既に兄さん達が揃っていた。



父さんは兄さん達が座っていた横長のソファーに腰掛け、私を向かい側のソファーに座らせた。

すると、いつにもなく真剣な顔をするもんだから、吹きそうになる。


「いいか?小夏。落ち着いて、私の話を聞いてくれ。」

『?どうしたの?そんな真剣な顔して。』


私がそう言うと、「失礼な!父さんはいつも真剣だぞ!!」とか言ってくる。


なんだこいつ、うぜぇ。



私が心の中で毒を吐いていると、父さんは言うか言わまいかで迷っている様な素振りを見せた。


・・・早く話せよ。


この時間を私がイライラしているだけの時間にするのはなんだかもったいないので
私の名前、それから家族を紹介したいと思います。

・・・って誰に話してるんだろ、私・・・


まあいいや。