「うーん…多分他の人に栄太郎って言っても

ばれないと思いますよー?

僕は特別………かな?

ま、僕は捕まえるつもりも

誰かに言うつもりも無いんですけどね」

「ふーん?

でも、何で?

君は新撰組で長州の僕とは敵のはずでしょ?」

何で…て、ねぇー。

だって…

「僕は思想とか持ってないですから

正直長州だとかどうでもいいんですよね」

「…プッ、あはははっ。

凪くん、面白いねぇ。

まさか新撰組にこんな人がいるなんてね」

凪くんってなんだよ…。

ま、いいけどね?

てかさ、笑いすぎじゃない?

ヒーヒー言ってるよ…。

「それはどうも、吉田さん。」

「稔麿ていいよ。

それに素で話してよ、

本当は敬語口調じゃないでしょ?」

お、さすが稔麿!!

新撰組で俺の素に気付いてる奴なんて

ほんの少ししか居ないんだろうなー…。

「分かった、稔麿な。」

それから稔麿と仲良くなり

色んな事を話した。

「本当新撰組なんか抜けて

長州に来ない?凪くんなら歓迎するよ」