ふぅ。

………………………………………………………。

新哉家の仕事をし始めて10年……か。

今までも様々な任務をこなしてきたが

こんな任務、初めてだなぁ。

俺はちゃんとお前のぶんまで

新哉家の役目を果たす事が出来てるのか?

……………………………………………………………。

俺には力以外何もない。

お前はその力を守る為に使って、

そう言ったのに…結局俺はこの力を

破滅させる為に使ってるんだよな…。

たとえ吸血鬼でも、人間でも。

相手が誰であろうと変わらない。

まるで人間兵器………だねぇ、ふふっ。

こんな俺を人間といって良いのか

分かんないけど…。

誰にどう思われてもいい……………。

ただお前がいれば良かったんだ。

生きていてくれれば…………。

そう、たとえ自らが滅んでも…………………。

のに、どうして!!!!!

……お前は死ぬ必要なんて無かったのに………。

なぁ…………………

…………………………「空羽…………。」