なんとなく1年と言うのが恥ずかしい。 年上とわかって、羽生先輩はすごく大きく見えた。 「ほら、もう校門だよ。俺こっちだから……じゃあね!」 「あ……さよならっ」 本当にあたしはいつの間にか学校の敷地内にいて、羽生先輩は乗降口へと駆けていってしまった。 なんだか、不思議だったけど楽しい時間だったな…… 「さ、あたしも行こっ」 ピカピカのローファーを指定の上靴に履き替えて、あたしは体育館に向かった。