初めて彼と出会ったのは私が中学2年の夏の暑い日だった。 貧血で倒れそうになった私は公園のベンチになんとか腰かけた。 人通りの少ない場所にあるせいか誰もいない。 周りに助けて貰えそうにないと思い俯いてやり過ごそうとしていた。 「大丈夫?」 そう心配そうに私に声を掛けてくれた彼… それが『ユリ』だった。