4LOVE!

「ちぃちゃん?大丈夫?気分悪いの?」

そう聞くと、ちぃちゃんはますます顔を赤くした。


「わ、私・・・。松本がすきなの・・・。」

「え!?」


ちぃちゃんが亮ちゃんを?!

でもお似合いだな!


「応援するよ!?私、ちぃちゃんにも亮ちゃんにも幸せになってほしいもん!」

「ありがとう、愛子。愛子には好きな人いないの?」



好きな人かぁ・・・。

思えばもうあのときから出来てないな・・・。

~愛子小6時代~

「おい、あのいじめられっこの野々村がお前をスキだってよ、中村。」

「は?マジふざけんなよ。俺の評価まで下げんなよ、ブース。」


あの時は衝撃を受けた。

まさか自分の好きになった人がこんなにもひどい人だったとは・・・。


亮ちゃんがすぐに慰めてくれようとしたけど、私は断った。


すごく嬉しかったけど、私のせいで亮ちゃんまで巻き込みたくない。


「愛子?」

「私、小6以来出来てないかな。」

「そうなんだ。」


あのときから、男子が怖くなり本音も言えなくなった。

いわゆるトラウマ。


「学校着いたよ!ちょっと時間ヤバいかも!走ろ!」


そういってちぃちゃんは私の腕をつかんだ。


「ぃやッ!」

「・・愛子?」

「あ、ごめん・・・なさい・・・。ごめん・・なさい・・。」


どうしよう・・・・。


息が・・・出来ない・・・。