4LOVE!


~朝~

「愛子ねぇ。朝だよ。母さんに怒られるよ。」

「あ、疾風。おはよ。って昨日そのまま寝ちゃったんだっけ。」

「母さんが昨日愚痴ってたよ。」


いつものことだから気にしない。


それよりもお風呂だ!!


「あ、愛子おきたの?」

「あ、うん。ちょっとシャワー浴びてくる!」


ママにそれだけ言い残し、お風呂場に。


さっきのは、弟の野々村疾風。
私よりもしっかりしてて、私の味方をしてくれる。

なぜか亮ちゃんとは仲が悪いけど。。


「愛子ねぇ。俺さ、南中目指すよ。」

「え?そうなの?でも私もう卒業だよ?」

「それでも!」


疾風は6年。
だから、一緒になることはまずない。

でも、同じとこを目指すって何かあるのかな?


まぁうちの学校は、受験制で、大学までエスカレーター式だけど。


「あ、遅れちゃう!いってきます!」

「愛子ねぇいってらっしゃい。」

「いってきます。」


疾風に手を振って、家を出る。


この時間ならまだ歩いても大丈夫カナ。


「あ、愛子!」

「ちぃちゃん!昨日はごめんね!私気にしてないよ!」

「いいの!それよりさ!」


ちぃちゃんは大人だな・・・・。


「あ、あれ松本じゃん。」

「ちぃちゃん異様に亮ちゃんに反応するよね?」

「あ・・・。」


それを言うと、ちぃちゃんは顔を真っ赤にして黙り込んでしまった。


??

何かあるの?