~朝~
「愛子ねぇ。朝だよ。母さんに怒られるよ。」
「あ、疾風。おはよ。って昨日そのまま寝ちゃったんだっけ。」
「母さんが昨日愚痴ってたよ。」
いつものことだから気にしない。
それよりもお風呂だ!!
「あ、愛子おきたの?」
「あ、うん。ちょっとシャワー浴びてくる!」
ママにそれだけ言い残し、お風呂場に。
さっきのは、弟の野々村疾風。
私よりもしっかりしてて、私の味方をしてくれる。
なぜか亮ちゃんとは仲が悪いけど。。
「愛子ねぇ。俺さ、南中目指すよ。」
「え?そうなの?でも私もう卒業だよ?」
「それでも!」
疾風は6年。
だから、一緒になることはまずない。
でも、同じとこを目指すって何かあるのかな?
まぁうちの学校は、受験制で、大学までエスカレーター式だけど。
「あ、遅れちゃう!いってきます!」
「愛子ねぇいってらっしゃい。」
「いってきます。」
疾風に手を振って、家を出る。
この時間ならまだ歩いても大丈夫カナ。
「あ、愛子!」
「ちぃちゃん!昨日はごめんね!私気にしてないよ!」
「いいの!それよりさ!」
ちぃちゃんは大人だな・・・・。
「あ、あれ松本じゃん。」
「ちぃちゃん異様に亮ちゃんに反応するよね?」
「あ・・・。」
それを言うと、ちぃちゃんは顔を真っ赤にして黙り込んでしまった。
??
何かあるの?

