携帯を開くと、メールが2件入っていた。
1つは、ちぃちゃん。もう1つは亮ちゃんだった。
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愛子?
今日は夢否定したりしてごめんね?
私、愛子の夢ならなんだって応援するから!!
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別に怒ってなんかないのに・・・。
ちぃちゃんに明日謝ろう!!
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よぉ!
あれからちゃんと考えたか?
俺は自分のことは自分で決めてたころの愛子が好きだぜ!
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そんな時期もあったな・・・・。
だから今内気になったし、リーダーシップもとらなくなった。
私は行動が原因で、いじめに遭い控えめに生きるのが妥当となった。
「愛子ー?亮二くんから電話よ!」
「あ、はーい。」
リビングに降りると、ママが受話器を持ったままにやついてた。
「愛子、亮二くんから電話なんて珍しいじゃない。もしかしたらすきなのかもよ!」
「ママやめてよ。亮ちゃんに聞こえるし!」
受話器を耳に近づけると、亮ちゃんはクスクス笑ってた。
「相変わらず、ママさん面白いな。俺はお前の恋ちゃんと応援するからな。」
「え、うん・・・。」
私には特に好きな人もいないし、亮ちゃんが好きなわけでもない。
なのに、少し胸が痛んだ。
「愛子?」
「あ、うん、で何?」
「あのさ、今日のことだけど、決めた?」
やっぱりか・・・・。
私は本心を話すことにした。

