「??」
「あなた、可愛い人ですね。」
「うん!可愛い人!!お姉ちゃん可愛い!」
男の子と女の子は2人で笑っている。
「あの・・・からかってる?」
「そんなわけないですよ!あ、俺江口悠斗って言います。コイツは江口杏里。妹です。」
「どうも・・・。私は、野々村愛子。んで、悠斗くんが私に何の用かな?」
「あ、このぬいぐるみ、杏里のなんです。それで朝探してたときに、愛子さんが寄せてくれてたんで。」
なんと礼儀正しい兄弟。。。。
「そんなの良かったのに。あ、杏里ちゃん。ぬいぐるみさん無事でよかったね!名前とかあるの?」
「名前はね、ありしゅ!!」
「ありしゅ?」
「あ、コイツ、ありすってつけたんです。」
悠斗くんはそういってクスッと笑った。
「ありしゅちゃん可愛いね!!」
「うん!」
ありしゅちゃんは、可愛いくまのぬいぐるみ。
私もくまのぬいぐるみが好きなのだ。
「あ、悠斗くんはどこ中かな?」
「あ、俺南中です。2年の。」
「み、南中!?」
私も南中だ・・・。
「同じですよね!俺、サッカー部なんでよかったら見に来てください!」
「サッカー部?あ、松本亮二っているでしょ?」
「あ、亮センパイっすか!」
「それ幼馴染なんだ!」
意外な共通点!
「俺の幼馴染は、松木理沙ってヤツです。ちょっと自己中ですが。」
「あはは。自己中って。」
少し話が盛り上がって気づけば、6時近い時間に。
また会う約束をして別れた。
これが運命の出会いだったのかな・・・?

