4LOVE!


「??」

「あなた、可愛い人ですね。」

「うん!可愛い人!!お姉ちゃん可愛い!」


男の子と女の子は2人で笑っている。


「あの・・・からかってる?」

「そんなわけないですよ!あ、俺江口悠斗って言います。コイツは江口杏里。妹です。」

「どうも・・・。私は、野々村愛子。んで、悠斗くんが私に何の用かな?」

「あ、このぬいぐるみ、杏里のなんです。それで朝探してたときに、愛子さんが寄せてくれてたんで。」


なんと礼儀正しい兄弟。。。。


「そんなの良かったのに。あ、杏里ちゃん。ぬいぐるみさん無事でよかったね!名前とかあるの?」

「名前はね、ありしゅ!!」

「ありしゅ?」

「あ、コイツ、ありすってつけたんです。」


悠斗くんはそういってクスッと笑った。


「ありしゅちゃん可愛いね!!」

「うん!」


ありしゅちゃんは、可愛いくまのぬいぐるみ。
私もくまのぬいぐるみが好きなのだ。


「あ、悠斗くんはどこ中かな?」

「あ、俺南中です。2年の。」

「み、南中!?」


私も南中だ・・・。


「同じですよね!俺、サッカー部なんでよかったら見に来てください!」

「サッカー部?あ、松本亮二っているでしょ?」

「あ、亮センパイっすか!」

「それ幼馴染なんだ!」


意外な共通点!


「俺の幼馴染は、松木理沙ってヤツです。ちょっと自己中ですが。」

「あはは。自己中って。」


少し話が盛り上がって気づけば、6時近い時間に。

また会う約束をして別れた。


これが運命の出会いだったのかな・・・?