4LOVE!


「ふ~ん・・・。」


ふ~ん・・・って!!
絶対適当だよ・・・。


「・・愛子らしい、んじゃね?」

「私らしい?」

「あぁ。愛子は小さいころからぬいぐるみが好きで、それを仕事にしたいと思ったんだろ?それは、いいことじゃねーの?」


こんなこと初めて言われた・・・。


「でも。。。ちぃちゃんには・・・」

「だぁ!もう!ちぃちゃんちぃちゃんって!お前の人生すべてちぃちゃんがメインで決めていくのかよ!?そんなの違うだろ!ちゃんと考えろよ・・・。」


あ、、、。

怒らせちゃったカナ・・・。

でも、ちぃちゃんは大人で・・・。
私は子どもで・・・。

”いいことなんじゃねーの?”

私は・・・将来何がしたいんだろう・・・。
誰かにしがみついたまま、自分の意見がないまま生きるのかな・・・。


それは・・・・イヤ!


「愛子?」

「あ、ちぃちゃん!私今日走って帰る!行きたいとこあるから!」

「え、ちょ、愛子!?」


私は自分に正直に生きる!!


朝、道端に寄せたぬいぐるみの場所に行った。
でも・・・。ぬいぐるみはなかった・・・。


「ない・・・か。」

「あの・・・。このぬいぐるみ。あなたが寄せてくれたんですか?」

「え?」


そこには、小さな女の子と私より年下と思われる男の子がいた。


「あ、そのぬいぐるみ!あなたのだったの!よかったぁ・・・。」


思わず笑顔がこぼれる。


それを見た女の子と男の子は、顔を見合わせて笑った。