「ふ~ん・・・。」
ふ~ん・・・って!!
絶対適当だよ・・・。
「・・愛子らしい、んじゃね?」
「私らしい?」
「あぁ。愛子は小さいころからぬいぐるみが好きで、それを仕事にしたいと思ったんだろ?それは、いいことじゃねーの?」
こんなこと初めて言われた・・・。
「でも。。。ちぃちゃんには・・・」
「だぁ!もう!ちぃちゃんちぃちゃんって!お前の人生すべてちぃちゃんがメインで決めていくのかよ!?そんなの違うだろ!ちゃんと考えろよ・・・。」
あ、、、。
怒らせちゃったカナ・・・。
でも、ちぃちゃんは大人で・・・。
私は子どもで・・・。
”いいことなんじゃねーの?”
私は・・・将来何がしたいんだろう・・・。
誰かにしがみついたまま、自分の意見がないまま生きるのかな・・・。
それは・・・・イヤ!
「愛子?」
「あ、ちぃちゃん!私今日走って帰る!行きたいとこあるから!」
「え、ちょ、愛子!?」
私は自分に正直に生きる!!
朝、道端に寄せたぬいぐるみの場所に行った。
でも・・・。ぬいぐるみはなかった・・・。
「ない・・・か。」
「あの・・・。このぬいぐるみ。あなたが寄せてくれたんですか?」
「え?」
そこには、小さな女の子と私より年下と思われる男の子がいた。
「あ、そのぬいぐるみ!あなたのだったの!よかったぁ・・・。」
思わず笑顔がこぼれる。
それを見た女の子と男の子は、顔を見合わせて笑った。

