ホームルームが終わり、帰宅する時だった。


どんっ!!


「痛っ!」


男子が走ってきて、私にぶつかった。


誰かと思うと、


岩田 和海。


彼と私の出会いの瞬間だった。


顔はそれなりのイケメンだが、


なんとなく私は嫌いだった。


なんか自分より上の人に合わしてる感じが。


「いって~、そんな所に立ってんなよ」


「は? あんながぶつかって来たんでしょ!?」


「俺が走った所にお前がいたんだろ」


そう言ってどこかへ行ってしまった。


「何あいつ!!最低!!」





この時はあんな奴に惚れるなんて、


全く思わなかったのにね…。