ー黒陽ー



「カナー!時間よ!起きなさい!」


階下から聞こえる母親の声


「もうおきてるー!!」

それに合わせ私も叫ぶ



私は朝が苦手だから
よく母親が叫んで起こしてくれる

でも、朝が弱かったのは高校入学前まで

今は部活の朝練があるため
嫌でも早起きしないといけない


そんな生活を送ったら、朝早いことにも慣れ、
母親の目覚まし声がなくても起きられるようになった


お母さんは
もう私を起こす必要はないのだけれど、
なんでも

「叫んで起こさないと、朝が始まった気がしない」
らしい