ー黒陽ー


「アーリスっ!!」

声のした方を向くと、
二階の踊り場から
私の方に手を振る女の子がいた


長く、私と同じくらいの腰くらいまである金髪が揺れている



「いま、そっちいく!!」


声を弾ませながら階段をかけおりる





「…サラ、だな」

「…はい」

「コケなきゃいいが…」
「コケなければいいですが…」


私とリオさんは同時に顔を見合わせた




どしゃっ


という鈍い音と

私たちが




と小さく呟いたのが同時だった